ノロウイルスの流行時期はなぜ冬なのか?

2017-01-05

みなさまこんにちは。

 

今日はノロウイルスがなぜ冬に流行るのか、がテーマです。

 

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ノロウイルスは10月~11月頃から発生件数が増え、
12~1月に流行のピークを迎えます。
では、他の食中毒と違って秋~冬に流行する原因は一体何なのでしょうか?

 

食中毒を引き起こす細菌のほとんどは、
食品の中で増殖します。
しかし、ノロウイルスは人の十二指腸や小腸などでしか増殖しないという特徴があります。
ノロウイルス患者の嘔吐物や便が人の手などを介して、
物や食品に触れ、
人の口に入ってしまうことが発症の原因となっています。
また、冬の寒さによって人の体温は下がり免疫機能も下がるので、
ウイルスに感染しやすい状態になっていることも、
冬にノロウイルスが流行時期を迎えるひとつの理由と言えます。

 

ノロウイルスの原因として、
冬季に旬を迎える牡蠣が関わっているケースもあります。
しかし、牡蠣そのものがノロウイルスを持っているわけではなく、
原因は海水にあると考えられています。
牡蠣などの二枚貝は海水を体内に吸い込み、
エサとなるプランクトンやウイルスを内臓に蓄積して、
海水だけを吐き出しているのですが、
私たちが日々排出している下水が処理しきれず、
海水にわずかなウイルスが流れていき、
そこにノロウイルスが含まれていれば、
二枚貝の内臓に蓄積されてしまいます。
アサリやシジミなど加熱して食べる二枚貝は問題ないのですが、
秋から冬が旬の牡蠣は生食されることが多いことも、
ノロウイルスが冬に流行する原因となります。

 

ノロウイルスを保持している人の排泄物から人を介して、
いつどこで感染するかわからないノロウイルスは、
1年中発生しているということを頭に入れておきましょう。
秋~冬は気温が下がり、ノロウイルスが生息しやすい環境です。
最も患者数が増える12月~1月はもちろんのこと、
2月頃には患者数が落ち着いてきますが、油断は禁物と言えます。

 

 

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みなさまが健康にすごせますように。。。

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